スタジオで…『地獄の黙示録 ファイナルカット』



ドルビービジョン&ドルビーアトモスのプレビューシステムを備えたスタジオでドルビービジョン対応の4K UHDをもろもろチェック。テストと称して『地獄の黙示録 ファイナルカット』も再生してみた。 ソニー製有機ELモニターとデノンのAVプリを核としたサラウンドは7.2.4の布陣。有意義な超爆音体験となった。

随時更新:『地獄の黙示録 ファイナルカット』



『地獄の黙示録 ファイナルカット』4K UHD盤が到着。そのクオリティに驚いている。



4K化で解像度が向上しているのは当然としてもカット毎に丁寧にグレーディングを追い込んでいるようだ。HDRも積極的に効かせている印象。音は分解能が良くなり一音一音がくっきりとしている。「ジ・エンド」や「スージーQ」も明瞭になった。思わず「ん?」と声が出たのは「ワルキューレの騎行」の導入部。6mmのオープンリールを再生する時にコッポラが新たにちょっとした音の効果を加えている。そうきたかと。聴き馴染みがないので…これは賛否両論あるかもしれない。



プレイメイトの慰問シーン。アナモフィックレンズのレンズフレアが強烈になった。もともと「オリジナル公開版」にはなく「特別完全版」で追加された“プレイメイトたちとの再会”のシークエンスは「ファイナルカット」ではばっさりカットされている。



「特別完全版」で追加されたフランス植民農園のシークエンスは食事のくだりが数分間カットされている。わずかな尺だがすっきりとした。これで彼らが登場する意味合いがはっきりとしたのではないか?ウィラードを誘うロクサンヌの表情がより艶めかしく見えるのは4K化の恩恵。エロティックなシーンになった。



『地獄の黙示録 ファイナルカット』は「特別完全版」がベース。“サティスファクション”のシークエンスは後半に登場する。「オリジナル公開版」では前半。ストーンズで踊る?水上スキー?これからこんな若造らと秘密任務かよっていうウィラード大尉のあの感じが良いのに。挿し込む箇所で意味が変わる。



『地獄の黙示録 特別完全版』はあまりいい再編集版だとは思っていない。Someday this war's gonna end. 最後にあのキルゴアが言い放つから効く。シーンが締まる。追加分の滑稽な描写は不要だろう。サーフィンのためにベトコンを一掃する一方で怪我をした子供は助けるというキャラも先に描かれている。



ウィラード大尉一行を乗せた哨戒艇がカーツの王国に到着。ここからのシークエンスはわりと退屈なので軽くスルーする。ラストまでの尺を実測すると「ファイナルカット」は「特別完全版」から6分ほどカット。「オリジナル公開版」とほぼ同尺になっている。



しばらく研究を続けよう。

『地獄の黙示録 ファイナルカット』4K UHD盤

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そうこうしているうちにAmazon.comから発送された『地獄の黙示録 ファイナルカット』4K UHD盤がもう成田まで到着している。『オリジナル公開版』『特別完全版』『ファイナルカット』の3ver.の本編と『ハート・オブ・ダークネス』や特典ディスクも同梱の6枚組で$22.96。2,533円也。めちゃ安である。ウチに着くのは今日か?明日か??UPSから通知があり遅延が発生しているとのこと。到着が遅れる。週末は旧マスターを復習しておけということか。きょうから公開の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は奇しくも『地獄の黙示録』と同じく1969年の物語。先にこっちを観ろという啓示か。

『エイリアン 製作40周年記念版』4K UHD



『エイリアン 製作40周年記念版』4K UHD。光が強い鮮鋭感のある今風の絵に仕上げながらもフィルムらしさは充分。しかもグレインの処理が巧い。滑らかだ。『ブレードランナー』も併せて観るとよくわかる。リドリー・スコット監督作の4K UHDのなかでも最も“好画質”と感じた。おそらくこれまでの4K HDRマスター制作の経験が活きているのだろう。推薦盤。




『2001年宇宙の旅』 4K UHD UK盤



もうここんとこ『2001年宇宙の旅』ばっかりで…そろそろ病気になりそう。

『プレデター』『プレデター2』4K UHD盤



『プレデター』『プレデター2』4K UHD盤。従来のマスターから驚くほどクオリティがアップしている。B級感!もアップ。20世紀FOX製の旧作『ダイ・ハード』の4K HDRマスターと較べるとグレーディングの傾向がやや異なり、適度に80年代らしさを残している。特に『プレデター2』は『プレデター』を凌駕する完成度だ。

英国4K UHD盤『ベイビードライバー』



英国4K UHD盤『ベイビードライバー』。不思議なほどHDRマスターらしさが感じられないナチュラルなトーン。4Kの精細感はあるので4K SDRといった雰囲気だ。ドルビーアトモス収録で(うちではTrue HD再生)音が凄い。特に低音の質・量ともに優秀。カーチェイスや銃撃戦ではサラウンドで酔いそうになる。

『ベイビードライバー』&『アトミックブロンド』



『ブレードランナー2049』北米盤4K UHD。HDRマスターは精細感重視でカリカリと纏め上げるのではなく控え目で柔和な印象。ロジャー・ディーキンスが好みそうなフィルムトーンだ。白側をピーキーに伸ばすHDR化はすっかりハリウッドでは影を潜めている。この潮流に対してドルビービジョン勢はどう出るか。比較的ピーキーなHDRマスターを作成するソニーピクチャーズの『ベイビードライバー』、国内盤は未発売の『アトミックブロンド』はドルビービジョン収録。共に4K UHD盤は英国からの到着待ち。

北米盤『ブレードランナー2049』4K UHD 到着



北米盤『ブレードランナー2049』4K UHD 到着。本作のブルーレイには2社盤がある。ワーナー盤とソニーピクチャーズ盤。マスターは同じ(はず)なのだが“明るさが違う”という情報もある。出処は不明だがあぁそうですかとそのまま鵜呑みには出来ないので実際に確認してみるしかないだろう。4KUHD盤でも違いがあるのだろうか。さて?



4K UHD、ブルーレイともに日本語字幕・日本語吹替えの収録は無し。どっちもディスクのレーベルがDVDの最初期のようだ(汗)。

ハリウッド最新作品HDR事情



最新作『エイリアン:コヴェナント』『ドリーム』『猿の惑星:聖戦記』の4K UHD盤を一気に検証。どれも素晴らしい。これまでやや白を立てるピーキーな絵作りだったリドリー・スコット作品でさえ違和感なくHDR化されているのが象徴的。すこぶる“映画らしい”仕上がりだ。他社の作品も含め、もはやハリウッドでは映画のHDR化も安定期に入っている。いいね。
シネスコ

館主:酒井俊之

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