Posted in 12 2018
4Kチューナー 一気視聴!【後篇】

4Kチューナーの一気視聴【後篇】。音はリニアPCMで出せるか?が肝。東芝は惜しい。お薦めは横並びでソニー(やや値が張る)とパナソニック(録画対応が3月末)。どうしても大晦日の「刑事コロンボ 4Kリマスター版」を録りたいとなると…シャープも候補になる。平均点はクリアしているので不足はないはずだ。

「紅白歌合戦」は地デジのNHK総合、BS4K、BS8Kでのオンエア。BSプレミアム(2K)の放送はない。

J:COMの4KチューナーはHUMAX製。12月の4K放送開始以来、週に一度くらいの割合でバグ出しのver.upが行われている。聞けば他メーカーの単体チューナーも同じような状況らしい。外付けHDDでの録画対応(BS局の場合)は来月末以降の予定だが“ケーブル4K”チャンネルの録画は既にOKになっている。
4Kチューナー 一気視聴!【前篇】

4Kチューナーの一気視聴【前篇】。絵だけの印象で言うと個人的にはソニーかパナソニックか、というところ。ただしソニーはダブルチューナーでパナソニックはシングルチューナー。価格も倍ほど違う。絵の好みにプラスして財布との相談というのもある。【後編】では音の違いをチェックする。

ケーブルテレビ経由の4K視聴では“ケーブル4K”という4K専門チャンネルの番組を観ることができる。「4Kで甦る世紀のご成婚パレード1959」。記録映像的な1959年当時のカラーフィルム作品は初めて観たので新鮮な驚きがあった。4Kデジタルリマスター版の制作は東京現像所。レストアとグレーディングが見事だ。
NHK BS4K 「4Kシアター」

毎週土曜日にNHK BS4Kでオンエア中の「4Kシアター」。来月1月は19日(土)に『戦場にかける橋』。26日(土)には『アラビアのロレンス 完全版』が登場する。26日は『戦場にかける橋』のリピート放送もある。この日は洋画では初の“4K名画座”2本立て。新春にふさわしい贅沢なデビッド・リーン特集だ。この「4Kシアター」。邦画はKADOKAWA、洋画はソニーピクチャーズという布陣か。こりゃポロッと『タクシードライバー』あたりも出てくるかもしれぬ。
4Kチューナー一気視聴!

いま発売中の主要メーカー各社の4Kチューナーを麻倉怜士さんと膝を交えて一気視聴してきた。各社横並び?いやいやお薦めのモデルがこれではっきりとわかった。単体チューナーと言えどもやはり画質差音質差はある。視聴記事は近々 Stereo Sound ONLINE にて掲載。乞うご期待。
『007/スカイフォール』 【フルスクリーン版】オンエア!
![top_imax04[1] - コピー](https://blog-imgs-123-origin.fc2.com/c/i/n/cinemara/20181019155457000.jpg)
スターチャンネルの「私の愛した007」特別企画。『007/スカイフォール』の【フルスクリーン版】がいよいよオンエアになる。フルスクリーン版と呼んではいるが、これはいわゆるIMAX版。当初はシネスコ版だけのオンエア予定だったのだが“IMAX画角ってのがあって…”のひと言から編成部が頑張った。該当するマスターを取り寄せて確認してみたらこれが大当たり。便宜上、【フルスクリーン版】と呼称して晴れてオンエア出来ることになった。15日(土)は字幕版。23日(日)は吹替版。字幕版は1月にもリピート放送が予定されているけれども…まぁ早かれ遅かれなら早いに越したことはない。
BS4K雑感 (2)

地デジにしろBSにしろデジタルハイビジョン放送のライブものといえばブロックノイズの巣窟。ところが NHK BS4Kだとまったくノイズが出ないので驚いた。わりと凝ったステージ上の演出や動きの激しいアーティストであってもノイズレス。これは意外とポイントが高いのではないか。今年の『紅白歌合戦』も俄然楽しみになってくる。NHKもこういうメリットはもっと訴求してもいい。

8K放送用に制作された8Kマスターの番組。これまではBSプレミアムでのオンエアはスルー、地デジでの放送ばかりだったがBS4Kでもオンエアされるようになっている。8K→4K。いま(現実的なシステムのなかでは)最もクオリティの高い状態で見ることができるフォーマットはこれになるだろう。
BS4K雑感 (1)

放送開始から一週間が経った。BS4K雑感。今見ている映像が収録されたのは2Kなのか4Kなのか。あるいは番組自体がネイティブの4Kかアップコンバート版か。これは流し見しているだけでも意外と分かり易い。NHKは収録も4K、マスターも4Kというフォーマットがメイン。民放系は番組によってばらつきがある。クオリティもまちまち。なにより見たい!と思わせられる番組がまだほとんどないのが現状だ。

ここのところのウチのリファレンスは8Kマスターの4K8KPR番組「新しい世界へ」。NHK BS4Kで初めて見る機会があった。(録画がまだ出来ないので生で)情報量が違うのが如実に絵に出ている。SNが高くいわゆる絵の“ヌケ”が良い。4KでのオンエアはこのPR番組のみならず明暗や色の階調表現に優れている。ぱっと見た印象では放送時の圧縮ノイズも気にならなかった。

ちょっとテスト。パナソニック製の4Kレコーダー、DMR-SUZ2060で4K録画した「新しい世界へ」(BS4K版)を2KにダウンコンバートしてBDに焼いたディスクを借り受けた。(このフォーマットなら再生可能)ウチのHUMAX製のSTBで(生で見る)BS4K版と見比べてみようというわけである。2KダウンコンバートしたディスクはDMR-SUZ2060で録ってDMP-UB900で再生。HDMIケーブルもパナ。パナパナなのでやや色が乗って見える。HUMAX製のSTB単体だとそこまで絵の演出はない。2K化の際に出る圧縮ノイズも放送だと出ていない。

同じ2K版でも①2Kの地デジ放送(SDR)を2Kで録った2K版②4KのBS放送(HDR)を2Kにダウンコンバートした2K版。これはもう雲泥の差がある。同じ2KSDR版でも“上流”の情報がより多い②が圧倒的に良い。その違いも分かり易い。
BS4Kオープン

J:COM経由でBS4Kオープン。4K対応のSTBからは2Kで出力してプロジェクター側で4Kにアップコンバートしている。これまでのスタイルと変わったわけではないので4Kマスターを使った番組を見てもさほど驚きはない。当面はBS4K局のみでオンエアされる番組のチェックに対応する“とりあえず4K”といった感じだ。

NHK BS4Kでスタートする4K版『刑事コロンボ』。(※画像は地デジ特番より)NHKのスタッフに訊ねてみたところ新しい4Kマスターは権利元での制作とのこと。なので4K化はユニバーサルで行われている。まだ発表になっていないようだが、この『刑事コロンボ』『奥さまは魔女』のほかにもNHK放送の海外ドラマと言えば…の人気シリーズも控えていると聞いている。

こちらはいまBSプレミアムでオンエア中の旧マスター。4Kマスターはグレーディングにも手が加えられているのがわかる。
NHK スーパーハイビジョンパークで8K三昧。

ただいま渋谷で開催中のNHKスーパーハイビジョンパークで8K三昧。リアルタイムで8K版『2001年宇宙の旅』を見た。シャープ製液晶テレビで8K版を、ソニー製有機ELテレビでは4Kダウンコンバート版を視聴。鮮明で力強い絵。SDRでも眩いばかりの光。次元の違う質感表現。これには唸った。鮮烈な有機ELとフィルムライクな液晶と言った印象だ。8K版は驚くなかれ船内の通路の赤は4K UHD版ほど強くはない。ボーマン船長のフェイストーンなども赤味が抑えられてナチュラルな質感になっている。これまで見てきたIMAX版やiTunes Store版、4K UHD UK盤とはグレーディングもまた違って見える。70mmフィルム上映版に最も近いトーンだと感じた。

会場では麻倉さんたちとも合流。4K8Kについてレクチャーを受けることが出来たのは役得だ。NHKの担当者も気を利かせて画質モードを変えながら見せてくれた。『2001年宇宙の旅』もこれでまた違う画調になる。

地デジのNHK総合で2Kダウンコンバート版を見ていた8Kライブのダイジェストをホームシアター風のシステムで視聴。部屋をぐるっと22.2ch!のサラウンド。当然のことながら包囲感がとてもナチュラルだ。サカナクションのライブがやはり絵も音も凄い。

メダマのストリームホール。440インチの8KクリスタルLEDディスプレイは9.7m×5.4mくらい。ホールに足を踏み入れた途端、思わず絶句する。ソニー製で数億円らしい。もちろんこのシアターも22.2chのサラウンド対応だ。PR番組「新しい世界へ」の3分版や「紅白歌合戦」のダイジェスト、またここでもサカナクションのライブを見ることが出来た。もう圧巻!のひと言。リアルさえ越えているとしか言いようがない。まさに目の前に「紅白歌合戦」のステージで歌う石川さゆりがいる。のだが、デカい。そのデカい石川さゆりが「津軽海峡冬景色」をいま目の前で絶唱している。その存在感。これは“体感”を越えてシュールささえ感じるほどで思わず笑ってしまった。それが440インチで見る8K映像だ。4日(火)まで開催中。
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